芸術館パネル修復

平成29年1月~9月にかけて、鎌倉芸術館が大規模な改修工事をしており、この機会に鎌倉彫伝統工芸士が中心となり、芸術館エントランスホール壁面パネル「雲」の修復作業を行いました。

〈 修復作業を一部紹介いたします 〉

修復方法を破損個所を確認しながら職人達で検討する


製作から約四半世紀(24年)近くで見ると

いくつかの破損個所が確認できます


割れが大きい個所には丸鋸で隙を整え 挿し木を行う

破損部分(挿し木個所)にあわせ溝を彫る


布を張り コクソ(糊漆に木粉を混ぜた物)を詰め溝を埋める

乾き固まった後 元の形に彫刻してから 研ぐ 


弁柄漆を補強修理個所に塗り 後に 全体にもう一度塗る

 


彫刻個所に乾漆粉(色漆を固め砕いた粉)を蒔いた後

漆で固めてから 表面を研ぐ


漆で拭き上げ 最後に研磨をして仕上げる

設営

※ご紹介した作業は一部であり 全ての工程ではありません